NEO(ネオ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

NEO(ネオ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

NEOは時価総額が17位で中国版 Ethereumとしても呼ばれ、有名なアルトコインの一つです。(2019年3月18日時点)

NEOは、中国発のプラットフォームとしての利用を想定したアルトコインで、電気・水道・ガス・通信網といった実生活を支えるインフラをデジタル化し、個人情報や契約全て一括で管理できるようにするというスマートエコノミー社会の実現を目的としているプロジェクトになります。

この記事ではNEOの基本的な特徴をまとめます。

NEOの基本情報

通貨名(単位) NEO(NEO)
公開日 2016年10月26日
発行上限 1億枚
コンセンサスアルゴリズム dBFT

NEOの単位はNEO(ネオ)です。

2017年5月まで「AntShares(アントシェアーズ)」(ANS)という名前でしたが、2017年6月に「NEO」にリブランディングを行い名称の変更をしました。

プラットフォームとしての利用を目的としていることから中国版Ethereumと呼ばれていますが、NEOはEthereumとは異なり既に発行上限は1億枚に決まっており、コンセンサスアルゴリズムもdBFT(delegated Byzantine Fault Tolerance)というコンセンサスアルゴリズムを採用しています。

またトランザクション処理速度は1秒間に約1,000件で、Ethereumのおよそ50倍以上の処理速度を有しています。

NEOの購入

NEOは時価総額も高くスマートエコノミー社会の実現のためのプラットフォームを目的としているアルトコインですが、金融庁に認可された国内取引所では購入することができません。(2019年3月時点)

購入する場合は以下のような手順を踏む必要があります。

国内の取引所で基軸通貨となるBTCやETHを購入をしたのち、Binance(バイナンス)など、NEOを購入可能な海外取取引所に送金したのちに、基軸通貨からNEOを購入することができます。

様々な海外の取引所でNEOを購入することが可能ですが、NeoGAS(ネオガス)という配当も受け取れるBinanceで購入することがオススメとなります。

NEOの特徴

NEOの特徴として次のようなものが挙げられます。

  • スマートコントラクト機能
    NEOはスマートコントラクト機能を備えています。
    スマートコントラクトとは、送金の情報だけでなく、契約情報までも自動的かつ安全で不正なく実行されるための機能で、まさにスマートなコントラクト(契約)が可能になります。
    例えば土地の売買や大金の貸借などを結ぶことも第三者機関からの信用を担保を必要とせずトラストレスに行うことができるようになります。
    第三者機関による介入を必要としないので、契約を自動化し手間や人件費用の削減に繋がります。
  • dAppsプラットフォーム
    NEOはdApps(Decentralized Application)と呼ばれる、分散型アプリケーションの開発が可能です。
    dApps中央集権的な管理を必要としないアプリケーションで、既存のアプリケーションではデータベースをはじめとするサーバが管理されている必要がありますが、dAppsでは非中央集権のブロックチェーン上でデータを管理します。dAppsに期待できることとしては、ブロックチェーンを用いているので改ざんもできずに透明性が高く、中央集権的な管理者がいないので不当な手数料が必要になることがありません。
  • ICOプラットフォーム
    NEOはNEP-5という規格に基づいてトークンを発行しICO(Initial Coin Offering)という企業やプロジェクトが資金調達を行うことが可能です。

これらの特徴のようにNEOはプラットフォームとしての機能を有しており、それぞれの特徴がEthereumと非常に似ているアルトコインであることが言えるので、中国版 Ethereumと呼ばれることにも納得できます。

現状では時価総額もEthereumの方が高く、Ethereum上で発行されたICOや開発されているdAppsの数が多いですが、NEOは開発時に多言語でスマートコントラクトの実装が可能なので、開発側からするとメリットである点や処理速度が高い点は有利になります。

dBFTとは

NEOはコンセンサスアルゴリズムにdBFT(delegated Byzantine Fault Tolerance)と呼ばれるビザンチン耐障害性コンセンサスメカニズムというコンセンサスアルゴリズムを使用しています。

ビザンチン耐障害性は、「相互に通信しあう何らかのオブジェクト群において、通信および個々のオブジェクトが故障または故意によって偽の情報を伝達する可能性がある場合に、全体として正しい合意を形成できるかを問う問題」(Wikipediaより)というビザンチン将軍問題に対して正しい合意を形成が可能な耐性を持っているということです。

dBFTでは二段階の投票作業が行われます。まず一段階目としてブロックチェーン上の新しいブロックを生成するための承認作業を行うことが可能な複数人のブックキーパーをホルダーが投票によって選出します。そうして選出された複数人のブックキーパーから代表者1名をランダムで選び、その選ばれたブックキーパーを他のブックキーパーが信任投票を行うます。これが二段階目の投票作業になります。

この二段階の投票作業を通過したブックキーパーのみが承認作業を行えるというものがdBFTになります。

投票によって承認者を決定するDPoS(Delegated Proof of Works)に似ていますが、投票で選出されたブックキーパーは、さらに他のブックキーパーから信任投票が行われるので、多段的に承認者の投票作業が行われ信頼性の高い承認者のみが選出されるようになっているのいます。こうすることで不正なブロックはそもそも繋げられることはないという点がDPoSとは異なっている点です。

またNEOではブロックが生成されるとマイニング報酬のようにNeoGASというトークンが発行されて、NEOのネットワークに貢献したブックキーパーとNEO保有者全員に配布されます。

NEOの将来性とは

NEOはdBFTという信頼性の高いコンセンサスアルゴリズムを採用していたり、開発言語も多様で、処理速度も高速であることが分かります。

これから多くの企業にプラットフォームとして選定されdAppsやICOが多くリリースされるようになると必然的に需要が上がって行くことが期待されます。

中国がメインのアルトコインなので、中国政府の規制の影響を多く受けることが予測されますが、NEO創設者が日本に来日し財務省や民間企業と接触したというニュースもあり、NEOが日本をはじめとする企業と提携していき、スマートエコノミー社会の実現に向かって前進して行く姿に注目です。