Chainlink(チェーンリンク|LINK)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
Chainlinkは、異なるブロックチェーンをつなげることを目的とした「クロスチェーン」を開発するためプロジェクトです。
開発元は、イーサリアムエコシステムに関するサービスを手掛けている「SmartContract, Inc.」と、ブロックチェーン専門の研究機関である「IC3」となっています。
この記事では、Chainlinkの基本的な特徴をまとめます。
Chainlinkの基本情報
通貨名(単位) | Chainlink (LINK) |
公開日 | 2017年6月27日 |
総発行枚数 | 1,000,000,000 LINK |
Chainlinkの単位はLINK(リンク)です。
公開日は2017年6月27日で、総発行枚数は1,000,000,000 LINKとなっています。
Chainlinkは、異なるブロックチェーンをつなげるクロスチェーンだけでなく、スマートコントラクトの弱点となる「現物資産」との結びつけを可能にしています。
また、2017年9月19日に行われたChainlink のICO(Initial Coin Offering)では、約36億円もの資金調達に成功したことで話題となりました。
Chainlinkの購入
現在Chainlinkは、金融庁に認可された日本国内の仮想通貨取引所には上場していませんので、購入することができません。(2019年6月14日時点)
ただし、海外取引所の「BINANCE(バイナンス)」や「OKEx(オーケーイーエックス)」であれば、基軸通貨である「BTC(ビットコイン)」、「ETH(イーサリアム)」を送金することで購入可能です。
Chainlinkの特徴
Chainlinkの主な特徴としましては、次のようなものが挙げられます。
- スマートコントラクトとオフチェーンのデータを仲介
Chainlinkは、冒頭でもお伝えした通り異なるブロックチェーンの橋渡しを可能とし、スマートコントラクト(自動契約)とオフチェーンのデータを仲介して両者をつなぐことができます。
スマートコントラクトを外部のオフチェーンへつなぐことが可能となれば、様々なモデルを構築することができるでしょう。
この技術は、Chainlinkが開発した「ミドルウェア」といった「ソフトウェア」と「ハードウェア」の中間処理の役割を果たすシステムを利用することで実現されています。 - 現物資産との結びつけ
これまでのスマートコントラクトでは、外部の現物資産とやり取りすることが難しいとされてきました。
しかし、Chainlinkでは前述の「ミドルウェア」を利用することで、異なるブロックチェーンをつなげることはもちろんのこと、外部のWEBアプリケーションやPaypal、VISA、銀行口座などの「決済」、「金融システム」、「市場データ」といった現物資産とも結びつけることが可能となりました。
そのためChainlinkでつなげた現物資産は、ブロックチェーンでの厳格な管理を行うこともできるのです。
多数企業、プロジェクトと提携
Chainlinkは、以下の多数企業と提携を組んでいることでも注目を集めています。
- SWIFT(国際銀行間通信協会)
Chainlinkは、金融機関同士のあらゆる通信にクラウドサービスを提供するSWIFT(国際銀行間通信協会)と提携を組んでいます。
2016年に開催されたSWIFT主催の「Sibos(サイボス)」と呼ばれる世界各国の金融機関関係者が出席する国際会議をきっかけに契約を結び、合同で行った「Chainlinkを使用したブロックチェーン実証実験」では成功を収めました。
実際にChainlinkの技術がSWIFTの決済システムに組み込まれることになれば、更なるユースケース拡大から経済の活性化へとつながることでしょう。 - Harmony(ハーモニー)
Harmony(ハーモニー)は、安全なブロックチェーンを提供するためにChainlinkと提携しています。
Chainlinkと提携することで、スマートコントラクトの機能を応用することが可能となり、安全で堅牢な契約が可能となりました。
また、Harmonyは「Binance Launchpad(バイナンスローンチパッド)」第5弾としても選出されており、市場でも多くの注目を集めているプロジェクトの一つとなっています。 - Matic Network(マティックネットワーク)
Matic Network(マティックネットワーク)は、2019年6月12日Twitter公式アカウントにて、Chainlinkとの提携を発表いたしました。
Matic Networkは、スケーラビリティ問題を解決するために開発されたレイヤ2スケーリングソリューションとなっており、Chainlinkの技術を応用することで現物資産との結びつけを実現させるようで、現在ロードマップの調整を行っている段階となっています。
また、Chainlinkは共同作業の一環としてMatic Network上のすべての契約で大量のオフチェーンデータフィード、様々なAPI、従来の支払いサービスを利用できるようにMatic Network用のアダプタを作成することを計画中とのことです。
Chainlinkの将来性とは
Chainlinkは、スマートコントラクトを活用した現物資産との結びつけが可能なプロジェクトとして、非常に素晴らしいプロジェクトとなっていました。
さらに「SWIFT」や「Harmony」、「Matic Network」などの提携の件もありますし、これから様々な分野での活躍が期待できるのではないでしょうか。
また、Chainlinkチームはブロックチェーン業界からの高い技術的評価を得ており、今後さらに多くのブロックチェーン企業へ安全性と信頼性の高い技術を提供していくことでしょう。