Bitcoin SV(ビットコインサトシビジョン)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
Bitcoin SV(ビットコインサトシビジョン)はアルトコインの一つで、時価総額が12位といった上位にランキングしています。(2019年3月26日時点)
Bitcoin SVは、元々Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)のハードフォークから誕生したアルトコインです。
このアルトコインは、Bitcoinの生みの親である「サトシ・ナカモト」の思想を重んじて、当初の考えに立ち返るといった思想から開発されました。
この記事では、Bitcoin SVの基本的な特徴をまとめます。
Bitcoin SV基本情報
通貨名(単位) | Bitcoin SV(BSV) |
公開日 | 2018年11月16日 |
発行枚数上限 | 21,000,000 BSV |
コンセンサスアルゴリズム | PoW(Proof of Work) |
ハードフォーク前の「Bitcoin」や「Bitcoin Cash」と同じ発行枚数上限が設定されており、コンセンサスアルゴリズムも同じPoW(Proof of Work)です。
Bitcoin SVの公開日は2018年11月16日となっており、前述のアップデート(ハードフォーク)が行われた日付に発行されました。Bitcoin SVの単位は、BSVで「ビーエスブイ」と呼ばれています。
Bitcoin SVの購入
Bitcoin SVは現在、金融庁に仮想通貨交換業を許可された国内取引所では購入できません。
そのためBitcoin SVを購入するためには、以下の海外仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。
・Binance(バイナンス)
・Bittrex(ビットレックス)
・Poloniex(ポロニエックス)
これらの取引所などで、BTCなど基軸通貨を送金して購入することが可能です。
ただし、つい先日には日本の仮想通貨取引所「コインチェック」と「楽天ウォレット(旧:みんなのビットコイン)」が、「ハードフォークが発生した時点(2018年11月16日午前2時52分01秒)でBCHを保有していたユーザーに限る」等の一定の条件を満たした者のみ日本円での交付を行うことを発表しました。
Bitcoin SVの特徴
Bitcoin SVの特徴として次のようなものが挙げられます。
- ブロック容量128MB
ハードフォーク前のBitcoin Cashの時にはブロック容量が32GBだったのに対し、アップデートしてからはブロック容量が128GBに拡大されました。
Bitcoin SVは、このブロック容量を128MBに拡大することで、取引量が増えた場合にデータ処理が遅延してしまう問題(スケーラビリティ問題)等を解決したのです。
よって、ブロック容量が拡大されたことで沢山の取引情報(トランザクション)を詰め込むことができ、処理スピードも上昇してスムーズな送金を可能にしました。
ちなみに元のBitcoinでは1MBとなっていますので、当初に比べるとかなりのブロック容量拡大となっています。 - リプレイプロテクション
リプレイプロテクションとは、ハードフォークによって枝分かれしたもう一つのブロックチェーンのトランザクション情報とはっきり区別することができる技術のことをいいます。
つまり、今回のハードフォークの件でいえばBitcoin Cashから枝分かれした「Bitcoin Cash(ABC)」とはっきりトランザクション情報を区別するということです。
これにより、Bitcoin SVの安全性を確保することが可能で、今後のアップデートによって実装される予定となっています。 - ゼロ承認トランザクション(0-conf)
ゼロ承認トランザクション(0-conf)とは、取引情報(トランザクション)がブロックチェーン上に属していないのに取引を成立させるといったシステムです。
通常の取引は、取引情報がブロックチェーンに記載されてから承認を得ることで取引が成立しますが、このシステムを取り入れれば記載は後回しで承認されるので、スムーズな決済が実現します。
これには上述のスケーラビリティ問題にも直結していますので、非常に利便性の高いものとなっています。
しかし、ゼロ承認でのトランザクションにも「二重支払い」といったデメリットが存在していますので、今後の改善に期待です。
Bitcoin Cashとの違い
まず初めに、元々のBitcoin Cashには複数の開発チームが存在しており、アップデートの内容をめぐる意見の対立が発生しました。
その結果としてハードフォークという決断に至り、今回の「Bitcoin SV」と「Bitcoin Cash(ABC)」に分裂して両者が誕生しました。
ハードフォークの後には、この両者によるBitcoin Cashの名前とネットワークを賭けた「ハッシュウォー」といった問題が起こります。
ハッシュウォーとは、ハッシュ戦争のことでお互いのマイナー(仮想通貨を採掘する人)がハッシュパワー(マイニングの処理速度)を競い合います。
その結果、Bitcoin Cash(ABC)側がBitcoin Cashの名前とネットワークを手に入れ、Bitcoin SVが独自のネットワークを持つことでハッシュウォーは終焉となりました。
Bitcoin Cash(ABC)との具体的な違いは、冒頭でもお伝えした通りBitcoin SVはBitcoinの生みの親である「サトシ・ナカモト」の思想を重んじて開発されたのに対し、Bitcoin Cash(ABC)は「クロスチェーン」といった他のブロックチェーンと相互に取引できる仕組みで利便性を求めました。
このように、従来のBitcoin Cashはハードフォークによって、お互いに違った思想を持った異なる仮想通貨へと変貌を遂げたのです。
Bitcoin SVの将来性とは
Bitcoin SVの将来性につきましては、前述した通りBitcoinの生みの親である「サトシ・ナカモト」の思想を重んじて開発を続けていけるかどうかが今後の行方を決める重要なキーポイントとなるでしょう。
仮にこの「サトシ・ナカモト」の思想から外れた開発となってしまえば、他のアルトコインをなんら代り映えのない仮想通貨となってしまうのではないでしょうか?
ちなみにハードフォーク後の価格成長率は、Bitcoin Cash(ABC)よりもBitcoin SVが伸びており、他にも日本の仮想通貨取引所での交付も発表されました。
ハードフォークで誕生したばかりのBitcoin SVはとても将来性があるものなので、今後の動向からは目が離せません。