Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)は時価総額が6位で日本でも購入可能なこともあり、有名なアルトコインの一つです。(2019年3月22日時点)
Bitcoin Cashは、Bitcoin(ビットコイン)からハードフォークというチェーンの分岐を行い誕生したアルトコインです。
Bitcoin(ビットコイン)のユーザ数が増えることに伴い取引量が増えて、処理が追いつかなくなることで、Bitcoinでの取引が遅延するというスケーラビリティ問題の対策をするためにBitcoin Cashは作られました。
この記事ではBitcoin Cashの基本的な特徴をまとめます。
Bitcoin Cashの基本情報
通貨名(単位) | Bitcoin Cash(BCH) |
公開日 | 2017年8月1日 |
発行上限 | 2100万枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW |
Bitcoin Cashの単位はBCHです。
公開日はBitcoinのオリジンチェーンからハードフォークを行った日付になります。
Bitcoinと同じ枚数の発行上限が設定されており、コンセンサスアルゴリズムも同じくPoW(Proof of Work)です。
他にもブロック生成時間も10分とBitcoinと似た特徴も多く存在します。
Bitcoin Cashの購入
Bitcoin Cashは金融庁に仮想通貨交換業を認可されている日本の取引所で購入することが可能です。
- BitPoint(ビットポイント)
- DMM bitcoin(DMM ビットコイン)
- Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)
など日本円からBitcoin Cashを購入できるところが多くあります。
Bitcoin Cashは時価総額も高いBitcoinからのハードフォークコインということもあって、多くの日本の認可された取引所で購入が可能です。
Bitcoin Cashの特徴
Bitcoin Cashの特徴として次のようなものが挙げられます。
- 8MBのブロックサイズ
8MBのブロックサイズという特徴は、Bitcoin Cashへとハードフォークを行なった大きな要因となっています。
ブロックサイズをBitcoinの1MBから8MBへと8倍の容量にしたことで、ブロック容量に対して取引データ量が多くなりすぎていて取引が遅延するというスケーラビリティ問題の改善を行いました。
一方で、ハイスペックなマイニングマシンが必要になり、用意できる企業や団体などが限られてしまいます。その結果マイニングを行えることができるノードの中央集権的なコインになってしまうという特徴にもなります。 - マイニング難易度調整DAA(Difficulty Adjustment Algorithms)
DAA(Difficulty Adjustment Algorithms)とは、ハッシュレートに応じてマイニング難易度を適応させ安定させるアルゴリズムです。これによって、ハッシュレートによらずにブロック生成速度が安定するという特徴になります。
これらの特徴のようにBitcoin Cashには既存のBitcoinの課題であったスケーラビリティ問題の改善や、ブロック生成速度が安定するような仕組みがあることがわかります。
Bitcoin CashとBitcoinの違い
Bitcoin CashはBitcoinの課題であったスケーラビリティ問題の改善のため誕生したアルトコインですが、ハードフォークによって分裂した二つの通貨の違いの根本はマイニングを行うマイナーや開発者同士の思想の対立によるものです。
まず根本的な思想の違いとして挙げられるのはBitcoinは決済手段よりも価値の保存に重視して開発が進められていることに対して、Bitcoin Cashは決済手段としての開発に重きを置いて開発されています。
またBitcoinのスケーラビリティ問題の改善の際にBitcoinはSegwitという取引情報のデータ量を圧縮し、ブロックサイズは1MBのままで対応したのに対して、主要マイナーの要望もありBitcoin Cashは8MBのブロックサイズ引き上げという手段を用いました。
他にもBitcoinはライトニングネットワークというオフチェーン上で複数トランザクションの処理をまとめることで処理の高速化を行いますが、Bitcoin Cashはすべての処理をブロックチェーンで処理するオンチェーンでの開発を進めており、そのためにもブロックサイズの拡大が必要でした。
これらのようにBitcoin CashとBitcoinは様々なところで思想や考え方が異なっており、似ているようで全く違うものでもあることが分かります。
Bitcoin Cashの将来性とは
Bitcoinよりもその特性から中央集権的な側面をもつアルトコインですが、Bitcoin Cashは決済手段に特化した通貨になることを目的としており、実際の決済として利用できるところが増えていくことで需要が上がっていくと考えられます。
手数料の安さなどから2018年はBitcoin Cashを決済手段として導入する店舗や企業も増えたというニュースも多くありました。
今後、実際に日常生活で使用されていくかも含めて、Bitcoinと合わせてBitcoin Cashの動向にも注目です。