TRON(トロン)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
TRON(トロン)はアルトコインの一つで、時価総額は10位前後という上位にいます。
また2019年2月の北京情報センター(CCID)が発表する国際パブリックブロックチェーン評価ランキングではEthereum(イーサリアム)より上位の2位として評価されました。
TRONはEOSと同じようにすでにメインネットに移行済みで、TRON独自のネットワーク上で動作しています。
動画サービスをはじめとするSNSやゲームで、クリエイター側が正しく評価され、報酬を受け取り、活動できる経済圏を作ることを目的とした世界的なエンターテインメントコンテンツのプラットフォームとして開発が進められています。
この記事ではTRONの基本的な特徴をまとめます。
TRONの基本情報
通貨名(単位) | TRON(TRX) |
公開日 | 2017年8月28日 |
メインネットローンチ日 | 2018年6月25日 |
発行上限 | 1000億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | DPoS |
TRONの単位はTRONではなくTRXです。
TRONの公開日は2017年の8月ですが、最初はイーサリアムのERC20規格のトークンとして発行されました。そこから約10ヶ月後に、TRON独自のメインネット移行へとトークンスワップを行いメインネットローンチへと至りました。開発者側はこのメインネットローンチ日を独立記念日と称しています。
発行上限枚数は1000億枚となっており、有名なXRP(エックスアールピー、リップル)と同じ枚数になっています。
コンセンサスアルゴリズムは保有量によってブロック生成時の検証作業者を決めるために、代表者への投票を行うDPoS(Delegated Proof of Stake)を採用しています。
TRONの購入
TRONは時価総額も高めでメインネット移行済みのアルトコインですが、2019年2月の時点では、金融庁に認可された国内取引所から購入することができません。購入する場合は以下のような手順を踏む必要があります。
購入する場合は国内の取引所で基軸通貨となるBTCやETHを購入をしたのち、Binance(バイナンス)などTRONを購入可能な海外取取引所に送金したのちに、基軸通貨からTRONを購入することができます。
プラットフォームとしての特徴
TRONは世界中で使用されるエンターテインメントシステムの構築を目指しており
、仲介者を配したプラットフォームとしてクリエイターやそのコミュニティが報酬を受け取り活動できるような世界のために開発されています。
そのような世界を目指すTRONはプラットフォームとしての特徴が4点あります。
- データの開放
無料、無制限で音楽や文字、写真などのコンテンツを保存し、普及させることが可能で、コンテンツの権利はクリエイターに帰属します - コンテンツの有効化
クリエイターはコンテンツを提供することでトークンが報酬として得られます - パーソナルICO
クリエイターが制作活動に資金が必要な場合にICOとして資金調達することが可能です - インフラストラクチャー
公正な取引が可能っだったり、オンラインゲームなどの構築しやすい環境を提供することでクリエイターが制作活動に専念できるインフラです
またTRONはブロックチェーンゲーム基金「TRON Arcade」を設立しました。この基金はブロックチェーンの透明性や不変性を利用し、ゲーム業界が直面している問題の解決に取り組み、世界中のユーザーに最高のブロックチェーンゲームを提供する役割を果たすことを目的としています。実際に日本を含む企業と提携を発表しており、実際にエンターテインメントシステムの構築を進めている段階であるといえると思います。
BitTorrentとのプロジェクトについて
TRON財団は2018年7月25日に分散ファイル共有サービスを提供するBitTorrent社を買収したという発表を行い、そしてBitTorrentとTRONのプロトコルを統合するプロジェクトとしてProject Atlas(プロジェクト・アトラス)が始動しました。
このプロジェクト・アトラスの目的は、トランザクション能力を向上させ、最も影響力のあるパブリックチェーンになることを目指したものです。
またTRONを持っている人には毎月スナップショットがとられてTRONの保有量に応じてBitTorrentToken(BTT)がエアドロップという形でトークンを無償でもらえます。
BTTは2019年1月28日に大手取引所のバイナンスのLaunchpad(ローンチパッド)というサービスを通じて販売されたアルトコインになります。
TRONの将来性とは
TRONは既にメインネットローンチ済みで、国際パブリックブロックチェーン評価ランキングでも高い評価を受けました。
プロジェクト・アトラスとしてBitTorrent社を買収し、実際に使用されるエンターテインメントシステムの構築が進んでいることがわかります。
エンターテインメントのコンテンツとしてTRONを使用したdAppsも増えていくことが予想されますので、BTTと合わせて今後のニュースや動向に注目です。