EOS(イーオーエス、イオス)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

EOS(イーオーエス、イオス)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

EOS(イーオーエス)はイオスとも呼ばれているアルトコインの一つで、時価総額は5位という上位にいます。

日本の金融庁に認可を受けた取引所からでは直接購入することが現状できないため、日本では他の時価総額上位のアルトコインほどの有名さはないですが、中国政府機関傘下の北京情報センター(CCID)が発表する国際パブリックブロックチェーン評価ランキングでは毎回Ethereum(イーサリアム)より上位の1位として評価されるほどのアルトコインなので、中国をはじめとする海外ではとても有名だと言えると思います。

EOSは基本的にプラットフォームとしての利用を想定したもので、通貨としての利用というよりはイーサリアムなどと同じようにアプリケーションを動作させるプラットフォームとしての目的で開発されています。

この記事ではEOSの基本的な特徴をまとめます。

EOSの基本情報

通貨名(単位) EOS(EOS)
公開日 2017年6月26日
メインネットローンチ日 2018年6月3日
発行上限 10億枚
コンセンサスアルゴリズム DPoS

EOSの公開日は2017年の6月ですが、最初はイーサリアムのERC20規格のトークンとして発行されました。そこから約一年間、資金調達手段としてEOSのトークンを発行してきましたが、EOS独自のメインネット移行への開発と資金調達が完了したタイミングである翌年2018年の6月にトークンスワップを行いメインネットローンチへと至ったという経緯があるアルトコインです。

EOSの購入

EOSは特に中国では有名な通貨ですが、現在、金融庁に認可された国内取引所では残念ながら購入することができません。購入する場合は以下のような手順を踏む必要があります。

購入する場合は国内の取引所で基軸通貨となるBTCやETHを購入をしたのち、Binance(バイナンス)などEOSを購入可能な海外取取引所に送金したのちに、基軸通貨からEOSを購入することができます。

プラットフォームとしての特徴

EOSのプラットフォームとしての主な特徴は2点です。

  1. 高速なトランザクション
  2. 手数料無料

まず一つ目の高速なトランザクションは、アルトコインの中でもトップレベルに高い処理能力を誇るのでプラットフォームとして、とても重要な特徴となります、例えばアプリケーションを動作させている時に処理の度に処理待ち時間が発生しているとユーザにとって非常にストレスになってしまい、誰にも使用されません。例えばビットコインなどしばしば取引の処理が遅延してしまうというスケーラビリティ問題がありますが、EOSはこの問題を大幅に改善できています。

またイーサリアムなどの他のプラットフォーム系アルトコインと比較しても高速なので、必然的にEOSが技術的な側面から採択されやすくなるとも言えます。

二つ目の手数料無料というのもプラットフォームとして利用するのにとても重要なメリットとなります。

送金やアプリケーションの処理のたびにビットコインや多くのアルトコインでは手数料やガス代といったものを支払わなければなりませんが、そういった代金をユーザ側は支払わずに安心して利用できます。

この特徴からEOSがコスト的な側面でも企業やユーザから採択されやすくなることが言えます。

DPoS(Delegated Proof of Stake)とは

EOSのコンセンサスアルゴリズムはDPoSと呼ばれるものを使用しています。

DPoSはまず名前の通り、PoS(Proof of Stake)のような特徴を持ちます。PoS自体は保有量によってブロック生成時の検証作業者の選出を行うものですが、DPoSは保有量によって、検証作業を担当するブロックプロデューサと呼ばれるノードに投票し、得票数が多く選出されたブロックプロデューサが検証作業を行います。Delegated(選出、委任)されたブロックプロデューサが行うPoSということです。

ブロックプロデューサは、EOSが正しく動作するために運用、メンテナンスを行うことはもちろん、EOSの繁栄のために、新機能やアプリケーションの開発、メディアによる啓蒙活動など様々な貢献をしており、EOSホルダーからメインネットローンチ時に投票によって選ばれたトップ21のノードのことをさします。

投票で選ばれているとは言え、特定のノードしか検証作業を行えない点は中央集権的な側面をもち、XRPのコンセンサスアルゴリズムにも似ている点です。

またPoWのように電力を消費するものではないので、PoSと同じく消費電力問題も解決しています。

EOSの将来性とは

EOSはすでにメインネットローンチ済みで、DPoSという中央集権的な側面も持つ特殊なPoSアルゴリズムを使用しており、ブロックプロデューサ主導で広がりを見せています。

イーサリアムと同じくEOSを使用したdAppsも増加しており、プラットフォームとして高速なトランザクションと手数料無料という大きな強みも持っているのでこれからも使用される機会が増加していくことが考えられます。

実用的な利用をされていくことで世界中に浸透していくアルトコインの代表として、とても期待できるものなので、今後もEOSの動向に注目です。