VeChain (ヴィチェーン)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

VeChain (ヴィチェーン)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

VeChainは時価総額ランキング23位といった上位に位置するアルトコインの一つです。(2019年4月7日時点)

VeChainは、様々な商品とインターネットをつなぐIoT(Internet of Things)技術を活用した商品追跡が可能な次世代のプラットフォームとなっています。

運営・管理・開発は中国の「BitSE」という企業が行っており、COOには元中国ルイヴィトンのCIOだった「陸揚氏」が勤めています。

VeChainはIoTによる様々な分野での活躍を目指しているアルトコインです。

VeChainの基本情報

通貨名(単位) VeChain(VET)
公開日 2017年8月15日
発行枚数 8億6700万枚
コンセンサスアルゴリズム PoA

VeChainの単位はVETで読み方はブイイーティーとなっています。

公開日は2017年8月15日で、発行枚数は8億6700万枚です。

VeChainの発行当初は「Ethereum(イーサリアム)」のプラットフォーム上で開発されたのですが、2018年6月30日にはメインネットに移行しているため、コンセンサスアルゴリズムには「PoA」が採用されています。

VeChainの購入

VeChainは時価総額でも上位のアルトコインですが、残念ながら金融庁に認可された国内取引所から購入することができません。(2019年4月7日時点)

海外取引所で購入する場合には、以下のような手順を踏む必要があります。

まず初めに国内取引所で基軸通貨となる「Bitcoin(ビットコイン)」や「Ethereum」を購入し、「Binance(バイナンス)」等のVeChainを取り扱っている海外取引所に送金したのち、その基軸通貨でVeChainを購入することができます。

VeChainの特徴

VeChainの特徴としましては次のようなものが挙げられます。

  • PoA(Proof of Authority)
    PoA(Proof of Authority)は比較的あたらしいコンセンサスアルゴリズムで、「Authority」は「権限」といった意味を持ちます。
    Bitcoinの「PoW」やADA(エイダ)の「PoS」のように誰でもマイニングに参加できる訳ではなく、一部の権限を与えられた者のみマイニングの権限が得られる仕組みになっています。
    この権限者は、プロジェクト側の厳格な基準によって選ばれるので、不正やデータの改ざんなどの心配もありません。
    実際の基準には、住所や名前などの個人情報の開示や、犯罪歴のない方などといった非常に厳しい条件が設定されています。
    この他にも計算競争が起こらないといった特徴もあるので、トランザクション処理にかかる承認時間をより短くすることが可能となりました。
  • メインネットに移行済み
    冒頭でもお伝えした通りVeChainは元々「Ethereum」のERC20トークンでしたが、2018年6月にVeChainのメインネットである「VeChain Thor」がローンチされました。
    「VeChain Thor」がローンチとなったのでVeChainをトークンスワップによって移行させ、通貨名称を元の「VEN」から「VET」へと変更させたのです。
    翌月には、メインネットの移行に合わせて「VeChain Thor Wallet」もリリースされました。
    これはVeChainの公式ウォレットで、スマホ型のソフトウェアウォレットとなっていますので、とても安全性の高いものといえるでしょう。
  • VeThor(VTHO)の役割
    VeThor(VTHO)は、前述の「Ethereum」から「VeChain Thor」 へ移行した際に生まれた通貨です。
    この通貨は、VeChainを送信するのに必要な燃料通貨(GAS)となっていますので、VeChainを多く保有しているほど多くのVeThorが付与されることになります。

大手企業との提携とユースケース

VeChainは、2018年8月に日本電信電話株式会社の子会社「NTTdocomo(ドコモ)」との提携を発表しました。

現在「NTTdocomo」は新たな電波の規格として5Gネットワークを研究しており、自社のパートナープログラムにVeChainを選んだそうです。

今後は2社の連携を通して5Gネットワークの早期開始と大容量で高速なシステムの提供を目指しており、このパートナーシップにおける一定の成果を2020年までには示すとしています。

また、VeChainはスマートコントラクト機能を実装したプラットフォームになっており、データや商品のコピーや改ざんを防げるといったことから今回の提携に至りました。

実際にこのブロックチェーンサービスが展開されれば、VeChainはより高い評価を得ることができるでしょう。

さらに、2018年2月に「BMW」との提携を認めたということでも大きな話題を呼び、「中国政府からの後押しもある」といわれている程なので、非常に期待が持てるアルトコインの一つといえるでしょう。

VeChainの将来性とは

VeChainは厳格な基準によって選ばれる「PoA」や、独自のブロックチェーンとウォレットで非常に期待が持てるアルトコインです。

記事後半でもお伝えした「NTTdocomo」と「BMW」との提携に加えて「H&M」や「ファミリーマート」などとの提携もありますので、今後のVeChainブロックチェーン技術を活用したユースケース拡大に注目です。