OKB(オーケービー|OKB)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
OKBは、「OKEx(オーケーイーエックス)」取引所が独自に発行する取引所トークンです。
取引所トークンが通常の仮想通貨と異なる点は、ボラティリティ(価格変動)での利益以外にも様々なメリットが得られるということです。
OKBを発行している取引所「OKEx」は2014年に創業された世界をリードする仮想通貨取引所で、100種類以上のアルトコインを取り扱っており、100カ国以上で数百万人のユーザーに様々なサービスを提供しています。
取引量も非常に多く、あの「Binance(バイナンス)」や「Huobi(フォビ)」と並ぶ中国三大取引所の一つです。
この記事では、OKBの基本的な特徴をまとめます。
OKBの基本情報
通貨名(単位) | OKB(OKB) |
公開日 | 2018年3月22日 |
発行枚数 | 10億枚 |
規格 | ERC-20 |
コンセンサスアルゴリズム | Ethash |
OKBの単位は、そのままOKB(オーケービー)です。
公開日は2018年4月28日と新しく発行されたばかりの取引所トークンで、発行枚数は10億枚となっています。
中国三大取引所である「Binance」で2億枚、「Huobi」で5億枚となっていますので、かなり多めの発行枚数だといえるでしょう。
ただし、この10億といった枚数には発行元の「OKEx」のロックアップ分も含まれているので、実質の流通量は6億枚になる予定です。
OKBの規格には、「Ethereum(イーサリアム)」のプラットフォームを基盤としているため「ERC-20」が採用されており、コンセンサスアルゴリズムも「Ethash」となっています。
ただし、OKBはこれからローンチされることになる独自開発のブロックチェーン「OKChain」に移行される予定です。
OKBの購入
OKBを購入するには、発行元の取引所「OKEx」で口座開設が必要です。
ちなみに「OKEx」は海外の仮想通貨取引所なので、日本円を直接入金することができません。
実際にOKBを購入するには、日本円の代わりに「OKEx」の基軸通貨となっている「Bitcoin(ビットコイン)」か「Ethereum (イーサリアム)」を送金することで購入可能です。
OKBの特徴
OKBの特徴として次のようなものが挙げられます。
- 買い戻しとバーン
OKBは以前トークンの買い戻しは行わずにHappy Friday Bonusと行ったOKB保有者に配当を行うことで利益の還元をしてきましたが、現在はその配当の代わりにOKBを市場から買い戻し、バーン(焼却/消却)を行います
市場に存在する3億枚のOKBトークンに対し取引手数料の30%に相当する額のOKBを買い戻しとバーンを行い、5月4日から5月31日までは、毎週金曜日に何枚買い戻してバーンを行ったかが発表され、6月1日からは3ヶ月に1度買い戻しとバーンの発表が行われます。
中国三大取引所の「Binance」と「Huobi」と同様に独自通貨の買い戻しとバーンを行うことで供給量を減らすことが定期的に行われます。 - OKEx取引所に上場する通貨の投票権利
OKBは「Binance(BNB)」や「Huobi(HT)」と同じく取引所に新規上場する通貨の投票権利を持っており、一定期間ごとに行われる新規上場銘柄の投票に使用することができます。
実際の投票では、一番投票数の多かった通貨が「OKEx取引所」に追加されることになり、大手取引所に新規上場すれば通貨の価値も大きく上がることが見込まれるでしょう。
OKEx独自サービスとの関係
OKBは、OKEx独自サービスとも様々な関係性があります。
- OKChain
「OKEx」は、OKB1周年記念2019年3月22日に公式ブログより自身のブロックチェーンで分散型取引所(DEX)を立ち上げる計画を発表し、今後OKBに使用されている「Ethereum」のブロックチェーンを「OKChain(オーケーチェーン)」に切り替えるそうです。
この「OKChain」は、「OKEx」のオペレーションチームがひそかに開発していたようで、現在では既に最終開発段階となっています。
実際に2019年6月にはテストネットで起動する予定が組まれており、その後「OKChain」が安定すれば直ぐにでも現在のOKBに使用されている「ERC-20」から移行させるようで、今後「OKChain」上で開発された「Dapps(ダップス)」にも使用することができます。
ちなみに「Dapps(ダップス)」とは、分散型アプリケーションのことでゲーム等にも使用されている仮想通貨業界で注目されているサービスです。 - OKDEx(DEX)
「OKDEx(DEX)」とは、前述の通り「OKEx」が開発するブロックチェーン「OKChain」で立ち上げる分散型取引所(DEX)のことをいいます。
分散型取引所とは、「OKEx」のような中央集権型取引所(CEX)とは異なり、中央管理者を介さずにユーザー同士で直接仮想通貨をやりとりできる取引所のことです。
これは従来の中央集権型取引所に代わる次世代の取引所として大変注目度の高いものとなっています。
もちろんこの「OKDEx(DEX)」にもOKBが使用されることになりますので、結果的に「OKChain」のネイティブトークンとして採用されることでしょう。 - OK Jumpstart(IEOプラットフォーム)
「OKEx」は、「OK Jumpstart(IEOプラットフォーム)」といった新しいトークン販売プラットフォームをローンチすることを発表いたしました。
IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)とは、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)に似た資金調達の取り組みで、様々な質の高いプロジェクトに活用されます。
ICOと異なる点は、資金調達を世界中に存在する特定の仮想通貨取引所に依頼をして行うことです。
そして、この「OK Jumpstart」には使用可能な唯一の通貨としてOKBが採用されることになっています。
「OK Jumpstart」の詳細については近々発表される予定となっているようなので、こちらの独自サービスからも目が離せません。
OKBの将来性とは
OKBは、「OKEx」にある従来からの様々なサービスで使用されており、今後ローンチすることになる独自サービスにもほぼ間違いなく採用されることになるでしょう。
「OKEx」は中国三大取引所の一つで元々取引高の多い仮想通貨取引所ですから、今回発表された数々の独自サービスがローンチされることになれば、ユースケースの拡大にもつながることが予想されます。
また、2019年3月あたりからOKB価格は高騰してきていますので、上記の独自サービス「OKChain」や「OK Jumpstart」がローンチされることへの期待感が伺えます。