IOTA(アイオタ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

IOTA(アイオタ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

IOTA(アイオタ)はアルトコインの一つで、時価総額は14位という上位にいます。(2019年3月4日時点)

IOTAは名前にもあるようにIoT(Internet of Things)というデバイス上でデータのやりとりを行い、そのデバイス上で少額決済であるマイクロペイメントを行うことを目的に開発されています。

IoTは用途も様々で期待されている技術ですが、あらゆるものがインターネット上に繋がるということでセキュリティ面でのリスクや通信コストの懸念がありますが、IOTAではブロックチェーン技術を応用した分散型台帳システムを用いることでこういった問題を解決します。

この記事ではIOTAの基本的な特徴をまとめます。

IOTAの基本情報

通貨名(単位) IOTA(MIOTA)
公開日 2016年7月11日
発行上限 約2,800兆
コンセンサスアルゴリズム PoW

IOTAの単位はMIOTAです。取引所での取り扱いではIOTAの発行上限枚数が非常に多いため100万枚単位で取引されており、それを表すためにIOTAにM(メガ)がついています。

発行上限枚数が多いのは世界中のIoTデバイスで使用されることを目的としているため、それに合わせて非常に大きい発行上限となっております。

ブロックチェーン技術とは異なる独自技術をIOTAでは採用していますが、コンセンサスアルゴリズムはPoW(Proof of Work)に分類されるものです。

IOTAの購入

IOTAは時価総額も高めで、日本でも大手企業との提携があり知名度もあるアルトコインですが、現在は金融庁に認可された国内取引所から購入することができません。(2019年3月時点)

購入する場合は以下のような手順を踏む必要があります。

国内の取引所で基軸通貨となるBTCやETHを購入をしたのち、Binance(バイナンス)などIOTAを購入可能な海外取取引所に送金したのちに、基軸通貨からIOTAを購入することができます。

IOTAの特徴

IOTAはブロックチェーンではなくTangleDAG(Directed acyclic graph/有向非巡回グラフ)と呼ばれるというブロックチェーン技術を応用した分散型台帳システムを採用しています。

Tangleはブロックチェーンのように直線的に取引情報が連鎖的に繋がっていくというものではなく、もつれた糸のように網目状に一つ一つのトランザクションが承認され記録されていきます。

特徴としては次のようなものが挙げられます。

  • 手数料無料
    Tangleはブロックチェーンとは異なる技術でマイナーというマイニングをする役割を必要とせず、承認作業に手数料が発生しないという手数料無料を実現しています。特にIoTに取り入れられることを目的にしているので、細かいデバイス間でのやりとり毎に手数料が発生してしまっていては多大なコストになりますがIOTAではその問題を解決しています。
  • 高速なトランザクション処理
    手数料が無料なだけでなく、高速なトランザクションを実現しています。Tangleでは取引を行うノードが、それ以前のブロックの承認作業を行います。つまり、取引の増加に伴い、承認作業を行うノードも増加するのでトランザクションの遅延問題を対策しており、結果として高速なトランザクションを実現します。無数のIoTデバイスで利用されることを考えると合理的なシステムを採用していることが分かります。

IOTAはこれらの特徴からIoT向けのマイクロトランザクションやマイクロペイメントに適したものであると言えます。

IoT関連技術会社との提携

IOTAは前述の通りIoT技術と共に使用されることを前提にしているアルトコインですが、すでに大手IoT関連企業との提携も進めており実際のユースケースの拡大にも期待が持てるものになります。

日本では富士通がIOTAを標準プロトコルとして採用すること発表しており、ITネットワーク企業ではシスコシステムやサムスン、自動車業界ではフォルクスワーゲンなど世界の有名な企業と連携をし、実際のIoT技術に採用されることもIOTAの期待できる点として挙げられます。

IOTAの将来性とは

IOTAはTangleという分散型台帳システムを使用することで、IoTデバイスに使用されるために重要な手数料無料と高速なトランザクション処理という特徴を有しているアルトコインであることが分かります。

既に大手企業との提携もあるので知名度や信頼性もあり、今後のIoT市場の成長と拡大に伴うユースケースの増加が見込まれます。近い将来、IoTが当たり前になった世界では、IOTAが使用されていることが当たり前になっているかもしれません。

今後もIoTの普及と共にIOTAがどのような活躍をし、利用されていくか動向に注目です。