Monero(モネロ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
Monero(モネロ)はアルトコインの一つで、時価総額は13位という上位にいます。(2019年3月3日時点)
MoneroはBitcoinのような取引履歴が誰にでも追跡可能なものとは異なり、取引履歴が第三者から分からないように匿名性を有した送金と決済に特化したアルトコインになります。
匿名性を有している点は何か買い物をした時のプライバシーの保護の観点では利点になり決済や送金の手段として注目されますが、匿名性が高すぎると違法な手段として利用されかねないという危険性も有しています。
この記事ではMoneroの基本的な特徴をまとめます。
Monero基本情報
通貨名(単位) | Monero(XMR) |
公開日 | 2014年4月18日 |
発行上限 | 1840万枚 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW |
Moneroの単位はXMRです。
コンセンサスアルゴリズムはBitcoinなどでも使用されているPoW(Proof of Work)に分類されるものを採用しています。
Bitcoinなどには新規発行枚数が減っていく半減期というものが存在しますが、Moneroには存在しない点も特徴と言えます。
Moneroの購入
Moneroは時価総額も高めな匿名性を有したアルトコインですが、以前はコインチェックで購入できましたが匿名性の高さからリストから除外されました、現在は金融庁に認可された国内取引所から購入することができません。(2019年3月時点)
購入する場合は以下のような手順を踏む必要があります。
国内の取引所で基軸通貨となるBTCやETHを購入をしたのち、Binance(バイナンス)などMoneroを購入可能な海外取取引所に送金したのちに、基軸通貨からMoneroを購入することができます。
Moneroの特徴
Moneroの特徴としては次のようなものが挙げられます。
- 匿名性が高い
Bitcoinのような取引履歴が誰にでも追跡可能なものは透明性は高い一方で、第三者からも閲覧可能で、決済情報が他人から見られてしまうことはプライバシーの観点からも問題になります。Moneroでは高い匿名性を実現する技術を採用することで、取引履歴からアドレスを特定することを対策しています。
- ブロックサイズの制限がない
Moneroにはブロックサイズの制限がなく、取引量が多くなればそれに応じてブロックサイズを増やすことで、一つのブロックで格納できるデータ量を増やして大量の取引を承認作業を可能にできます。つまり高速なトランザクションを実現でき、決済や送金に特化している通貨として重要な特徴であると言えます。
- マイニングが容易
Bitcoinのような専用のマイニングマシンをとり揃えられるような企業などでなくても個人レベルのPCなどからマイニングが可能で参入しやすい特徴があります。
個人レベルでもマイニング可能なことはマイニングを行う業者などが一箇所に集中せずに分散するので特定のマイナーによる独占が抑制でき非中央集権な側面を担保できます。
これらの特徴からMoneroは匿名性通貨としての特徴だけでなくBitcoinの抱えているトランザクションの問題や中央集権的になってしまう問題を対策している通貨と言えます。
Moneroの匿名性
Moneroの匿名性を実現している技術は次のようなものが挙げられます。
- リング署名
リング署名は送金や決済の際に、複数人またはグループで署名します。そうすることで特定のグループの誰かが署名したという情報までしか分からなくなるので、誰が送金、決済をしたかの特定を対策できます。
- ワンタイムアドレス
Moneroのアドレスは非常に長く、「閲覧用」「送金用」の2種類の秘密鍵から公開アドレスが生成されているためです。このアドレスは使い捨てのワンタイムアドレスで、このアドレスを送金、決済時に使用することで公開アドレスを見ただけでは取引の履歴が分からないようになっています。
MoneroではCryptoNightという上記二つの匿名性を実現する技術を合わせたワンタイムタイムリング署名を使用するハッシュアルゴリズムを採用しています。
Moneroの将来性とは
Moneroは匿名性に特化した送金、決済手段として時価総額の面からも一定の需要があるアルトコインであることがわかります。また、通貨として実際に生活の決済手段として浸透していくとさらに需要が増えていくことが期待されます。
今後のMoneroをはじめとした匿名性通貨が個人情報保護の観点から正しく利用されていくかどうかという点を念頭に置きつつ動向に注目です。