Matic Network (マティックネットワーク|MATIC)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
Matic Networkは、サイドチェーンを利用してスケーラビリティ問題を解決するレイヤ2スケーリングソリューションです。
また、既存のプラットフォーム用のサイドチェーンとなり、Matic Networkが多くのトランザクション処理を可能にします。
この記事では、Matic Networkの基本的な特徴をまとめます。
Matic Networkの基本情報
通貨名(単位) | Matic Network (MATIC) |
公開日 | 2019年4月27日 |
総発行枚数 | 10,000,000,000MATIC |
トークン規格 | ERC-20 |
コンセンサスアルゴリズム | PoS(Proof-of-Stake) |
Matic Networkの単位はMATIC(マティック)です。
公開日は2019年4月27日で、総発行枚数は10,000,000,000MATICとなっています。
Matic Networkは、「Ethereum (イーサリアム)」のプラットフォーム上で発行されていますので、トークン規格には「ERC-20」、コンセンサスアルゴリズムには「PoS(Proof-of-Stake)」が採用されています。
2019年04月25日には、世界最大の仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」が行う「Binance Launchpad(バイナンスローンチパッド)」の第4弾となるプロジェクトとして選出されました。
MATIC のIEO価格は、1 MATIC =0.00263 USD (0.000119 BNB)となり、「Binance Launchpad」初の抽選制で行われたことでも話題を集めました。
Matic Networkの購入
現在Maticは、金融庁に認可された日本国内の仮想通貨取引所には上場していませんので、購入することができません。(2019年6月7日時点)
ただし、海外取引所の「BINANCE(バイナンス)」であれば、基軸通貨である「BTC(ビットコイン)」、「ETH(イーサリアム)」を送金することで購入可能です。
Matic Networkの特徴
- Matic Networkの主な特徴としましては、次のようなものが挙げられます。
matic plasma(マティックプラズマ)
Matic plasma(マティックプラズマ)とは、「Ethereum」の創設者Vitalik Buterin氏と「Lightning Network(ライトニングネットワーク)」の共同開発者Joseph Poon氏によって開発された「Plasma(プラズマ)」といった技術をMatic Networkに応用したものになります。
Matic Plasmaは1秒あたりのトランザクション量を大幅に増やすことができるので、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上につながります。
UXとはユーザの体験や経験を意味し、Matic Networkの品質とサービスをさらに向上させることが期待されています。 - matic wallet(マティックウォレット)
matic walletとは、ユーザが使いやすいように設計されたシンプルで安全な仮想通貨ウォレットとなっており、現在ではテストネットとして全世界に公開しています。matic walletでは、「Ethereum」のプラットフォーム上で発行された全ての通貨を管理することが可能です。さらに前述の「matic plasma」にも対応していますので、Matic Network上の「DApps(分散型アプリケーション)」とシームレスな通信が可能となりました。また、他のユーザに仮想通貨を転送する場合でも、迅速・低コストで安心して利用することができるでしょう。
Matic Networkがメインネットローンチを準備
Matic Networkは、2019年6月中にメインネットローンチを行うことを明らかにし、その準備としてMatic Network Testnetの最終版ローンチを発表しました。
このテストが成功すれば、実際のメインネットローンチに至るようです。
今後のメインネット移行後の展望としましては、次のようなものが挙げられます。
- plasma技術を利用した「Ethereum」と「Matic Network」での資金移動
- 「Ethereum」と相互作用するためのwallet
- 迅速・低コストでの転送
- サイドチェーンでのスマートコントラクト
この他にも、実際のメインネットローンチが行われるまでに更なる発表が行われるようなので、今後の動向に注目です。
多数企業との提携を発表
Matic Networkは、「Celer Network(セーラーネットワーク)」と提携し、MaticテストネットサイドチェーンとCelerステートチャンネルの統合を発表しました。
両社はどちらもレイヤ2スケーリングソリューションとなっており、統合することでサービス提供の効率とスピードを向上させることに成功。
さらに貸付プラットフォーム「Nuo Network(ヌーネットワーク)」とも提携しており、Matic NetworkがNuoのユースケース拡大をサポートすることでしょう。
「Nuo Network」では、「Ethereum」のプラットフォーム上でスマートコントラクトを利用したトークンの貸し出し、レバレッジ取引を行うことが可能です。
この他にも、日本のブロックチェーン企業の「株式会社Cryptoeconomics Lab(クリプトエコノミクスラボ)」、共有仮想世界のための分散プラットフォーム「Decentraland(ディセントラランド)」、スケーラブルなブロックチェーンソリューションを提供することを目的としている「QuarkChain(クオークチェーン)」などといった名だたる企業と提携を組んでいます。
Matic Networkの将来性とは
Matic Networkは、plasma技術を応用することで多くのトランザクション処理を可能にし、スケーラビリティ問題を解決するための有望なプロジェクトです。
今月中に行われる予定のメインネットローンチの準備も着々と進んでいるようですし、移行後の展望もしっかりと見据えていることから、かなりの期待が持てるのではないでしょうか。
また、今後「DApps」においてのユーザビリティを高めることで、Matic Networkの更なるユースケース拡大にも注目です。
Celer Network(セーラーネットワーク|CELR)の特徴についてはこちら↓