Ontology(オントロジー)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

Ontology(オントロジー)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

Ontology(オントロジー)は時価総額が18位で、EOS等と同じくメインネットローンチ済みのアルトコインの一つです。(2019年3月20日時点)

Ontologyは、ブロックチェーン技術によって信用に関する情報をデジタル化し管理することで、信頼性のある契約や業務の遂行などを後押しするプラットフォームとなり、企業を主な顧客と想定した高性能ブロックチェーンの提供を目的としているプロジェクトです。

この記事ではOntologyの基本的な特徴をまとめます。

Ontologyの基本情報

通貨名(単位) Ontology(ONT)
公開日 2018年3月8日
メインネットローンチ日 2018年6月30日
発行上限 10億枚
コンセンサスアルゴリズム VBFT

Ontologyの単位はONT(オントロジー)でオントと呼ばれることもあります。

OntologyはICO(Initial Coin Offering)を行なっていなく、NEOの所持者にエアドロップという形で最初に配布されました。

エアドロップ当初はNEOのNep5という規格のトークンとしてリリースされましたが、2018年6月にはOntology独自のメインネットへと移行を済ませています

コンセンサスアルゴリズムはOntology独自に開発したVBFT(Verifiable-random-function Byzantine Fault Tolerance)というランダム関数付きビザンチン障害耐性を有するものを採用しています。

新たなブロックを生成するときにNEOで使用されているdBFT(delegated Byzantine Fault Tolerance)というコンセンサスアルゴリズムでは投票を用いる方式でしたが、OntologyではVRF(Verifiable Random Function)という検証済みランダム関数を使用することで生成者がランダムで選出され、さらに公正なプロセスになるという特徴を持ちます。

Ontologyの購入

Ontologyは時価総額も高くスマートエコノミー社会の実現のためのプラットフォームを目的としているアルトコインですが、金融庁に認可された国内取引所では購入することができません。(2019年3月時点)

購入する場合は以下のような手順を踏む必要があります。

国内の取引所で基軸通貨となるBTCやETHを購入をしたのち、Binance(バイナンス)など、Ontologyを購入可能な海外取取引所に送金したのちに、基軸通貨からOntologyを購入することができます。

様々な海外の取引所でOntologyを購入することが可能ですが、Ontology Gas (オントロジーガス)という配当も受け取れるBinanceで購入することがオススメとなります。

Ontologyの特徴

Ontologyの特徴として次のようなものが挙げられます。

  • 企業向け高性能ブロックチェーン
    Ontologyは企業を主な顧客と想定しているので、高性能でカスタマイズ可能なブロックチェーンフレームワークとしてあらゆるビジネスのユースケースに合わせて利用が可能です。Ontologyを用いることで信頼性のある取引やプロジェクトの遂行がスムーズになり、業務効率化として働き方改革に繋がるものであると考えられます。
  • クロスチェーン技術
    Ontologyは企業や団体にも提供するブロックチェーンなので、限定された機関や個人のみが分散台帳にアクセスしたり承認作業が可能なプライベートブロックチェーンとして利用されることが想定されています。
    社内のサービスや部署ごとで独自のカスタマイズを行いプライベートチェーンの運用が可能になりますが、各チェーンが各々に保存されているデータを相互にやり取りできる機能が場合によっては必要になることがあります。
    そんなときにクロスチェーン技術を用いて、それぞれのプライベートチェーン同士でチェーン内のデータを要求・受信・送信等することが可能なっており、プライベートチェーンを数多く保有・管理することが想定される企業や団体に採用されやすい仕組みを有しています。
  • SmartX(スマートエックス)
    Ontologyはスマートコントラクト機能を持ち、実行するための大きく分けて三種類の仮想マシン機能を備えています。
    一つ目のNative Contract (ネイティブコントラクト)は簡単で高速なスマートコントラクトを実行し、二つ目のNeoVM(ネオ仮想マシン)はより信頼性の高いスマートコントラクトを実行し、三つ目のOntology WasmVM(オントロジーウェブアセンブリ仮想マシン)は複雑なスマートコントラクトを実行します。
    これらのようにOntologyのスマートコントラクトは種類も豊富で複雑なものになっていますが、それが開発側の障害になっては元も子もありません。
    そこでOntologyの提供するスマートコントラクトの開発が簡単にできるように提供されているものがSmartX(スマートエックス)というIDE(統合開発環境)です。
    このSmartXによって開発言語の種類も数多くサポートされており、開発側の参入障壁を低くしていることが分かります。

これらの特徴のようにOntologyは企業や団体向けのブロックチェーンとしての豊富な機能を有しつつ、採用した企業側にデメリットが生じないように設計と工夫がされているものであることがわかります。

NEOとの関係とは

OntologyはNEOのブロックチェーン上でエアドロップされたことも含めNEOとの関係が深いアルトコインです。

共通点としてはNEOと同じく中国の企業「Onchain」社によって開発と運用がされており、創立者も同じくDe Hongfei氏となっています。

また将来的にはお互いの利点を集約し、統合する可能性があると言われています。

一方で、NEOとOntologyは目的が異なるアルトコインなので、ブロックチェーンの機能としては両者のメリットを統合しつつ、利用用途はユーザ側が選択できる形になるのかもしれません。

Ontologyの将来性とは

Ontologyは企業や団体向けのブロックチェーンとして実際にIBMとブロックチェーン技術を共同開発を行なったり、Ontologyを採用する企業が世界で増えつつある段階です。これからさらに多くの企業にプライベートブロックチェーンとして利用されることが期待できます。

またNEOとの統合の話もあり、技術面やブランド面では強力になっていくことが予想され、真の信頼社会を構築していくプラットフォームになっていくかという所に今後も注目です。