Huobi Token(フオビトークン)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
Huobi Token(フオビトークン)は取引所トークンの一つで、時価総額ランキングは53位です。(2019年3月27日時点)
取引所トークンとは、仮想通貨(暗号資産)取引所から発行される独自通貨のことで、取引所コインや独自コイン、ネイティブコインなどとも呼ばれます。
取引所トークンを所持することで、手数料が安くなったり配当金がもらえたり等のメリットがあります。
Huobi Tokenは、その名の通り中国三大取引所の一つとして有名な「Huobi.Pro」が発行している取引所トークンです。
Huobi.Proは、元々中国を拠点として活動していた仮想通貨取引所で、2017年9月に起こった中国の仮想通貨への規制から現在はシンガポールを本拠地とし、日本、香港、韓国などに拠点を移して活動しています。
以前、中国で活動していた頃には「Huobi」といった名称で活動していましたが、拠点を移した際に名称を「Huobi.Pro」に変更しており、2018年5月には世界取引高ランキング2位にまで上り詰めている大変人気の仮想通貨取引所です。
この記事では、Huobi Tokenの基本的な特徴をまとめます。
Huobi Tokenの基本情報
通貨名(単位) | Huobi Token(HT) |
公開日 | 2018年1月 |
発行枚数 | 5億枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Ethash |
規格 | ERC-20 |
Huobi Tokenの単位は、HT(フオビトークン)です。
発行日は2018年1月で、発行枚数は5億枚となっています。
Huobi Tokenは「Ethereum(イーサリアム)」のプラットフォームを基盤としたイーサトークンとなっていますので、コンセンサスアルゴリズムには現時点で「Ethash」が採用されていますが、今後の会議次第では「ProgPoW」に変更の可能性もあるようです。(2019年3月27日時点)
規格には、Ethereumの「ERC-20」といったICO(新規トークン)に使用される統一規格が用いられており、Ethereumを初めとしたBinance Coin(バイナンスコイン)やVeChain(ヴィチェーン)といった様々なトークンに使用されているので、安心・安全のスペックといえるでしょう。
この規格を使用しているおかげで、通常はトークンごとのウォレットが必要になるところが、「ERC-20」トークンであれば一つのウォレットでまとめて保管することが可能です。
Huobi Tokenの購入
Huobi Tokenは「Huobi.Pro」が発行している取引所トークンですが、金融庁に認可された国内取引所では規制を受けるために購入することができません。(2019年3月27日時点)
また、「Huobi.Pro」は2018年6月27日に金融庁の規制を受けて『日本国居住者に対する仮想通貨交換サービスの停止』を発表し、現在日本居住者では「Huobi.Pro」が利用できない状況となってしまいました。
ただし、中国発の取引所「Bibox(ビボックス)」ではBTCなどの基軸通貨を送金することで、Huobi Tokenを購入可能となっています。
Huobi Tokenの特徴
Huobi Tokenの特徴としては、次のようなものが挙げられます。
- 手数料の割引
仮想通貨取引所「Huobi.Pro」では、Huobi Tokenで取引することで他の取引所トークンでもよく見受けられる取引手数料の割引サービスを行っています。ただし、この割引サービスは「VIPプログラム」に登録するといった条件付となっており、以下の取引数によってランクアップして割引率が変動していきます。ランク 月額 割引率 VIP1 120HT 10% VIP2 600HT 20% VIP3 1200HT 30% VIP4 6000HT 40% VIP5 12000HT 50%
このように月額12000HT以上取引すれば最大50%の割引となり、「Huobi.Pro」の手数料0.2%から0.1%へ割引となります。 - 運営の買い戻し
運営は市場に流通しているHuobi Tokenを買い戻すことで流通量を安定させ、トークンの価格を保ったり上昇させたりしています。この運営による買い戻しは、「Huobi.Pro」の利益から行われています。具体的には、四半期ごとに利益の20%を「Huobi.Pro」が買い戻し、そのHuobi Tokenをハッキング等のリスク発生時に備えて保持しているのです。このように、取引所に何か不祥事が起きた場合の保証のために使用されますので、ユーザーにとっては安心できる特徴となっています。 - 取引所の基軸通貨
仮想通貨取引所「Huobi.Pro」では100種類以上の通貨を取り扱っており、主な基軸通貨はHuobi Tokenと以下の3つとなっています。
・BTC(ビットコイン)
・ETH(イーサリアム)
・USDT(テザー)
「Huobi.Pro」は海外取引所なので、これらの基軸通貨を送金して取引を行うといいでしょう。また、Huobi Globalは「Bittrade(ビットトレード)」を買収することで日本に上陸し、2019年1月8日より「Huobi Japan」取引所として運営を開始しています。この「Huobi Japan」取引所では上記の基軸通貨だけではなく、日本円の入金も可能となっています。
Huobi独自サービスとの関係
Huobi Tokenは、Huobi独自サービスとも様々な関係性があります。
- Huobi Prime(IEO)
Huobi Prime(IEO)とは、「Huobi Global」が提供するトークン販売プラットフォームです。このプラットフォームにもネイティブトークンとしてHuobi Tokenが採用されており、新しい販売方法として先日2019年3月26日(火)22時に第1弾の販売が実施されました。ちなみにHuobi Prime のIEOとは、ICOと同じく企業の資金調達のためのトークンということになるのですが、異なる点としては資金調達を世界中に存在する特定の仮想通貨取引所に依頼をして行います。このHuobi Primeが行われる発表前にはHuobi Tokenの価格が急騰し、第1セットはわずか7秒で完売となり第2、第3セットと全て大成功に終わりました。
- HADAX(DEX)に上場する通貨の投票権利
HADAX(DEX)は「Huobi Global」のサブ取引所となっており、「Huobi.Pro」にない様々なマイナーコインを取り扱っています。そしてHuobi Tokenは、このHADAX(DEX)に上場する通貨を決定する際の投票権利も持ち合わせているのです。実際の投票では一番投票量が多かった通貨がHADAXに上場し、その通貨に投票したユーザーには報酬としてHuobi Tokenが配布される仕組になっています。ちなみにHADAX 取引所のDEXとは、分散型取引所といって中央管理者を介さずに直接個人間でやりとりができる取引所のことをいいます。
Huobi Tokenの将来性とは
Huobi Tokenは、これまでにも発行元の「Huobi.Pro」が世界取引高ランキング2位になったり、販売開始から1秒で完売になったりとかなり人気の高い取引所トークンです。
さらについ先日ローンチされたばかりの「Huobi Prime」といったHuobi独自のサービス等に使用できる通貨としてもかなりの期待が持てますし、Huobiの金融庁認可から「Huobi Japan」日本上陸の件もあります。そのうえ取引所トークンは、ビットコイン等の価格につられにくいといった特徴もあるので、大いに将来性のあるものといえるでしょう。
これから近い将来「Huobi Japan」でもHuobi Tokenが取り扱われる可能性は充分にありますので、今後の動向から目が離せません。