XRP(エックスアールピー、リップル)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
XRPは時価総額が2位で、かなり有名なアルトコインの一つです。XRPはリップルと呼ばれることも多い通貨です。
日本で有名な理由としては、国内大手金融機関のSBIホールディングスが出資して設立したSBI Ripple Asia(リップルアジア) の存在や、知名度のあるインフルエンサーが推していたことが挙げられます。
XRPはリップル社が発行しているアルトコインで、XRP自体はブロックチェーン技術を使用していませんが、リップル社が独自に開発したXRP Ledgerというシステムで取引データを管理しており、高速な送金や決済が行えます。
この記事ではXRPの基本的な特徴をまとめます。
XRPの基本情報
通貨名(単位) | XRP(XRP) |
公開日 | 2013年9月26日 |
発行上限 | 1000億枚(リップル社保有分も含める) |
コンセンサスアルゴリズム | XRP Ledger Consensus Protocol |
XRPの基本情報として注目するべき点は、発行上限が1000億枚で決まっており、既に発行済みですがリップル社が保有しているものも多くあり、定期的にリップル社が市場に売却したXRPによって市場への供給枚数は増えているという点です。
またコンセンサスアルゴリズムはXRP独自のものを使用しており、XRPは厳密にはブロックチェーン技術を使用しているものではなく似ている技術をリップル社が作成して利用しているという形になります。
XRPの購入
XRPは金融庁に仮想通貨交換業の認可されている日本の取引所で購入することが可能です。日本でも購入が比較的容易なことも日本での知名度をあげることになっている理由と考えられます。
- Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)
- GMOコイン
- bitbank(ビットバンク)
など日本円からでもXRPを購入できるところがあります。
XRP Ledgerとは
XRP Ledgerというシステムはブロックチェーンと同じく分散型台帳という部分は同じなのですが、何が違いになるのでしょうか?
まずコンセンサスアルゴリズムはXRP Ledger Consensus Protocol(XRP LCP)やXRP Consensus、Ripple Protocol Consensus Algorithm(PRCA)などと呼ばれるものを使用しておりProof of Consensus(PoC)に近いものになりますが、承認作業はリップル社があらかじめ定めたValidatorと呼ばれる、信頼できるいくつかのノードが取引の検証をします。
つまりValidatorというのが誰でもなれるものではないというのがブロックチェーン技術との大きな違いとなります。
この違いによって非中央集権的な分散型台帳ではなく、中央集権と非中央集権の両方の性質をもつ分散型台帳というシステムになります。
リップル社のあらかじめ認めた機関しか取引ノードを立てることができないので、非中央集権的な特性を持つことにはなりますが、コンセンサスアルゴリズムの特性上、悪意ある攻撃に耐性を持つことは通貨としてメリットと考えられます。
リップル社とXRPの関係とは
XRPの基本的な特徴を抑える上で欠かせないのがリップル社との関係になります。
リップル社自体は価値のインターネットと呼ばれるInternet of Value(IoV)という世界を作り出すことを目的としており、あらゆる価値をインターネットで情報を交換するのと同じように相互に交換したり移動できるようにすることです。
そしてIoVの世界を作り出すためにまず行なっていることが送金システムとしてのリップルネットの普及となります。リップルネットは世界共通の決済ネットワークで高速かつ低コストで国際送金が可能になり、世界各国の企業が導入しているのはこのリップルネットというシステム自体です。
そんなリップル社の発行したXRPはXRP Ledgerという台帳システムを基盤にした、独立したデジタル資産という位置付けになります。
リップル社とは独立して管理、運用されている通貨のため、リップル社が仮になくなったとしても通貨として機能し続け、XRPがなくなることはありません。そういった面では非中央集権な特性を持っている通貨であるということが言えます。
リップルとXRPの将来性とは
リップルネットが多くの企業に使用されるようになり、将来的にリップル社の目指すIoVの世界が成功すると、価値の移動が簡単になり日常生活での利便性が向上します。
すでにリップル社は国内外問わず、主に多くの銀行・金融機関と提携を結んでおり、世界中で時間を問わず高速かつ低コストの価値の移動をするための準備が進められています。
XRPは中央集権的な特徴と非中央集権的な特徴を併せ持った代表的なアルトコインですが、両方の側面をメリットをうまく掛け合わせて世界中に広まって使用されていくことが期待できます。
XRP自体はリップル社の成功と共に、決済手段、ブリッジ通貨としての利用手段として普及し保有者が増えていくことが将来的に考えられるので、今後もリップル社とXRPの動向に注目したいところです。