Celer Network(セーラーネットワーク/CELR)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは
Celer Networkは、迅速で安心・安全なオフチェーン・スケーリング技術を駆使した、インターネットレベルのスケーラビリティをブロックチェーンにもたらすためのレイヤ2スケーリングプラットフォームです。
また、スケーラビリティの高いDApps(分散型アプリケーション)を迅速に開発、運用することが可能なシステムを提供しています。
この記事では、Celer Networkの基本的な特徴をまとめます。
Celer Networkの基本情報
通貨名(単位) | Celer Network(CELR) |
公開日 | 2019年3月25日 |
総発行枚数 | 10,000,000,000 CELR |
トークン規格 | ERC-20 |
コンセンサスアルゴリズム | PoLC(Proof of Liquidity Commitment) |
Celer Networkの単位はCELR(セーラー)です。
公開日は2019年3月25日で、総発行枚数は10,000,000,000 CELRとなっています。
Celer Networkは、「Ethereum(イーサリアム)」のプラットフォーム上で構築されているため、トークン規格は「ERC-20」となっています。
コンセンサスアルゴリズムには、「PoLC(Proof of Liquidity Commitment)」と呼ばれる流動性に特化した信用性の高いものが採用されています。
なお、従来のコンセンサスアルゴリズムでは、オフチェーンでの規模拡大に問題が発生する可能性があり、「PoLC」を採用することでオフチェーンでも大量の流動性を確保することが可能となりました。
また、2019年3月19日に行われた「Binance Launchpad(バイナンス ローンチパッド)」の第三弾としてCeler Networkのプロジェクトが選ばれています。
IEO価格は、1CELR=0.0067USD(1CELR=0.000434BNB)での販売となりました。
Celer Networkの購入
現在Celer Networkは、金融庁に認可された日本国内の仮想通貨取引所には上場していませんので、購入することができません。(2019年5月31日時点)
ただし、海外取引所の「BINANCE(バイナンス)」や「Gate.io(ゲート)」であれば、基軸通貨である「BTC(ビットコイン)」、「ETH(イーサリアム)」を送金することで購入可能です。
Celer Networkの特徴
Celer Networkの主な特徴としましては、次のようなものが挙げられます。
- オフチェーン・スケーリング技術
Celer Networkのオフチェーン・スケーリング技術とは、オフチェーンでの「スマートコントラクト(自動契約)」を実装することで、これまでのスケーラビリティ問題を解決し、一定期間内に処理することができるトランザクション量を数千倍に高めることが可能となりました。
そして、オフチェーン上での取引による最終的な結果のみオンチェーンに記録することでその取引は完了します。
もちろんCeler Networkは「スマートコントラクト」を実装していますので、オフチェーン上での決済も可能となり、様々なブロックチェーンや「DApps(分散型アプリケーション)」を大量採用することができます。
このようにオフチェーン・スケーリング技術を採用することで、多くの仮想通貨を快適な利用環境に整えることができますので、今後のユースケース拡大や新規ユーザの獲得につながることでしょう。 - CelerSDK
CelerSDKとは、Celer Networkのソフトウェア開発キットのことをいいます。
CelerSDKのユースケースとしましては、スキルベースの「リアルキャッシュ」ゲーム、金融デリバティブ取引市場、マイクロペイントサービス、管理外の暗号資産の交換などが挙げられます。
もちろんこれらのプロジェクトにも、前述のオフチェーン・スケーリング技術が用いられていますので、ユーザへの快適な利用環境を提供することが可能です。 - CelerX
CelerXとは、Celer Networkがデモとして提供するエンドユーザー向けの分散型アプリケーションです。
ユーザは、CelerXのオフチェーンプラットフォーム上で、無料の「五目並べ」をプレイしながらそのトランザクション処理を体感することができます。
この分散型アプリケーションは、2019年2月のテストネット立ち上げ時にレイヤ2アプリケーションとして「iOS」および「Android」用にリリースされており、既に世界40カ国以上で3,300人以上のユーザが参加しているようです。 - 多数企業と提携
Celer Networkは、多数企業と提携を組んでいることでも注目を集めています。
2019年4月には、「Binance Launchpad」で4件目となるIEOを実施した「matic(マティック)」との戦略的パートナーシップを発表し、両者のサービス提供の効率とスピードを向上させました。
また、スマートコントラクトやブロックチェーンのエコシステムにバグが存在しているかどうかを数学的に証明するためのフレームワーク「CERTIK(サーティケイ)」や、「Binance」の仮想通貨ウォレット「Trust Wallet(トラストウォレット)」とも戦略的パートナーシップを組んでいます。
2019年3月に上場したばかりのCeler Networkですが、これら多くの有名企業と共に業界を盛り上げていくことでしょう。
Celer Networkのメインネットが近日公開予定
5月11日~17日にかけてニューヨークで行われた「ブロックチェーンウィーク」では、Celer Networkのメインネットを近日公開予定と発表しました。
Celer Networkは、パブリックテストネットを立ち上げてから7カ月しか経過していませんが、レイヤ2スケーリングテクノロジー、ユーザ向け製品、開発者エコシステムを提供し、その後のユーザ数は50倍、アクティブユーザ数は88ヵ国から毎月約2万人も増えています。
ただし、この数字はあくまでもテストネット上のアプリケーションの統計に過ぎず、今後メインネットがローンチされることになれば、更なる利用ユーザの拡大につながることでしょう。
Celer Networkの将来性とは
Celer Networkは、オフチェーン・スケーリング技術を利用してスケーラビリティ問題を解決するための素晴らしプロジェクトとなっています。
そしてCeler Networkが提案した技術により、ブロックチェーンアプリケーションはよりスケーラブルとなり、「DApps」の大量採用が可能となるでしょう。
また、このプロジェクトは開発スピードも順調で、仮想通貨の普及を促進するソリューションとして今後も注目です。