米SECがビットコインETF承認判断を延期|なぜETF承認は待望されているのか
米SECはBitWise社の申請したビットコインETFの承認判断を8月14日まで再び延期することを発表しました。
これまでの申請も延期や却下されてきた背景としては、ビットコインの価格変動の大きさ、そして取引所のハッキングリスクといった投資家保護、資産保全が難しいことが挙げられます。
ビットコインはつい先日も中国の大手取引所Binanceでハッキングがありましたし、5月に入ってからの価格も急上昇している状態です。
またVanEck社のビットコインETFに関する申請の判断期限が今月21日にもあります。
https://www.sec.gov/rules/sro/nysearca/2019/34-85854.pdf
なぜETF承認は待望されているのか
まずETF(Exchange Traded Fund)は、投資信託(上場投資信託)のことを指し、日経平均株価を始めとする特定の指数に連動する金融商品です。
それではなぜビットコインのETFの承認が仮想通貨市場にとって待望されているのでしょうか。
まずETF承認がされるとビットコイン自体が金融商品として正式に認められることを意味しています。正式に認められるとビットコインに対するハッキングや信用できるのかなどの悪いイメージが払拭され、多くの新規参入者の増加が見込まれます。
ビットコインETFが上場すると、仮想通貨取引所を新たに開設しなくても多くの新規投資家がETFを通してビットコイン投資に参加することができ、信用取引も可能になります。また機関投資家も投資をしやすくなり、運用する資金が大きい機関投資家がビットコイン投資に参加することで、仮想通貨市場全体が活気づくと期待されています。
また日本の税制面でもメリットがあります。ETFであれば雑所得ではなく申告分離課税となるので、新規の個人投資家もビットコイン投資に踏み込みやすくなります。