Zcash(ジーキャッシュ)がフォーク(分岐)を発表|7月18日頃予定|フォークコインYcashが付与

Zcash(ジーキャッシュ)がフォーク(分岐)を発表|7月18日頃予定|フォークコインYcashが付与

匿名性通貨として有名なZcash(ジーキャッシュ)はブロックチェーンのブロック数57万に到達したタイミング(2019年7月18日頃予定)で、Zcashブロックチェーン上で最初の「Friendly Fork(フレンドリーフォーク)を行いYcashをローンチすることを発表しました。

フレンドリーフォークとは下図のようにチェーンの永続的な分岐は行われますが、Zcashのコミュニティとしての分裂などの変化は起きないことを指し、フォークの時点でZcash保有者は全員、同量のYcashをフォークコインとして受け取れることが述べられています。

フォークによってブロックチェーンの永続的な分岐とコミュニティ内の分裂が生じたかどうかを示す図

Ycashにフォークする目的としては、Zcashブロックチェーンではほぼ諦めている「一般的なハードウェアでの採掘」を可能にするためと、ファウンダー報酬という2020年まで実施される開発者やZcash財団等にマイニング報酬が分配される報酬を永続的に210万枚に制限するためという2点が挙げられています。

Ycashローンチ時の主な変更点は次の3点が述べられています。

  1. ファウンダー報酬の210万というコインの枚数制限を守る為に、Ycashはファウンダー報酬を20%から5%に引き下げます。
  2. Ycashは余ったファウンダー報酬の全てを、Ycash Foundationという新しく設立された非営利団体に送ります。
  3. Ycashは現在のProof of Workアルゴリズムを、一般的なハードウェア(CPUやGPUなど)でのマイニングをより促進できるアルゴリズムにします。
    ※3つ目の変更はローンチ時またはローンチの後(ただし今年の10月末のZcash Blossomのアップグレード時期頃まで)に実装する予定です。

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