Enjin Coin(エンジンコイン)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

Enjin Coin(エンジンコイン)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

Enjin Coin(エンジンコイン)は、時価総額ランキング57位のアルトコインの一つです。(2019年3月31日時点)

Enjin Coinは、世界最大のオンラインゲームプラットフォーム「Enjin(エンジン)」に使用されている仮想通貨で、ブロックチェーンゲームの世界では非常に注目を浴びています。

「Enjin」とは、2009年に設立されたシンガポールに拠点を置くIT企業で、様々な独自のサービスを提供していることで有名で、オンラインゲームプラットフォームでは約2000万人ものユーザに利用されているほどです。

この記事では、Enjin Coinの基本的な特徴をまとめます。

Enjin Coinの基本情報

通貨名(単位) Enjin Coin(ENJ)
公開日 2017年11月
発行枚数 10億枚
規格 ERC-1155
コンセンサスアルゴリズム Ethash

Enjin Coinの単位はENJです。

公開日は2017年11月となっており、発行枚数は10億枚とかなり大量にあります。

Enjin Coinは、Ethereum(イーサリアム)のプラットフォームを利用して作られているためコンセンサスアルゴリズムは「Ethash」となっており、規格には「ERC-1155」が使用されています。

Enjin Coinの購入

Enjin Coinの購入は、海外仮想通貨取引所の「Binance(バイナンス)」、「OKEx(オーケーイーエックス)」、「hitBTC(ヒットビーティーシー)」などで購入可能です。

また、国内仮想通貨取引所では唯一「Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)」で購入可能となっています。

Enjin Coinの特徴

Enjin Coinの主な特徴としては、次のようなものが挙げられます。

  • ブロックチェーンゲーム(dApps)
    Enjin Coinは、「Enjin」が開発したブロックチェーンゲーム(dApps)内で使用されています。
    dAppsとは、ブロックチェーンを使用した非中央集権の分散型アプリケーションのことを指し、安全性や整合性が高いため仮想通貨界隈では大変注目度の高いサービスです。
    そして多くのブロックチェーンゲームはEthereum (イーサリアム)上で開発されており、Enjinのブロックチェーンゲームもその一つに挙げられます。
    これまでのオンラインゲームでは、課金して得たはずのアイテムやキャラクターが得られなくなったなどの詐欺や、サービス自体の終了などが後を絶ちませんでした。
    しかし、このブロックチェーンがオンラインゲームに利用され始めたことで、運営や取引の透明化に繋がり安心してゲームを利用することができるようになったのです。
  • ERC-1155
    「ERC-1155」は、Enjin CoinのCTOである「Witek Radomski氏」が開発したERCトークンです。
    「ERC-1155」の特徴は、Ethereum 上で使用されている「ERC-20」と「ERC-721」の2つのERCトークンの機能を組み合わせたハイブリット型となっています。
    このEthereum上で使用されている2つのERCトークンは主に「dApps」に使用されており、以下の役割を果たしています。
    ・「ERC-20」…この規格を使用して作成されたトークンは、同一のウォレットで保管することが可能
    ・「ERC-721」…代替不可能なトークンが適用されており、ゲーム内のデータのコピーや改ざんなどを防ぐことが可能
    このように別々の役割を持った2つのトークン規格を組み合わせた「ERC-1155」が「Ethereum」に使用されているのです。
    そのおかげでゲーム内の通貨やアイテム、キャラクターといったデータをまとめて取引(送信)することが可能となり、データのコピーや改ざんもなくなりました。
    また、「ERC-1155」の使用は「dApps」のゲームだけに留まらず、他のサービスへの活用も期待されています。

Enjin独自の特徴

Enjin Coinは、次のようなEnjin独自の特徴を持ちます。

  • Enjin Wallet(エンジンウォレット)
    Enjin Wallet(エンジンウォレット)とは、「Enjin」が開発したウォレットです。
    Enjin」のブロックチェーンゲームに対応可能で、それ以外の余分な機能が付いていないため非常に使いやすいウォレットとなっています。
    ちなみにここで紹介するウォレットとは、仮想通貨を保管するための財布のことで、Enjin Coinを保管するためのEnjin Walletということになります。つい先月には、5月中旬ごろに発売予定の韓国サムスン新型スマホ「Galaxy S10」にもEnjin Walletが搭載されるといった正式発表がありました。
  • Enjin Multiverse(エンジンマルチバース)
    Enjin Multiverse(エンジンマルチバース)とは、「Enjin」が開発した「異なるゲーム間でトークンを移動させ、同じキャラクターやアイテム等を使用することができる」仕組みをいいます。
    ブロックチェーンゲームをしたことがない方にとっては少し難しいかもしれませんが、これには前述の「ERC-1155」が利用されており、Enjinプラットフォームを採用しているゲーム同士でアイテム等を移動させることが可能なのです。
    これらのアイテム等にはEnjin Coinが使用されていますので、Enjin Wallet(エンジンウォレット)でまとめて管理することも可能です。
    また、異なるゲームにアイテム等を移動させることができるので、一つのゲームに飽きたとしても他のゲームに簡単に移り変わることができる等のメリットがあります。

Enjin Coinの将来性とは

Enjin Coinは、とても魅力的なブロックチェーンゲームとなっており、「Enjin Wallet」や「Enjin Multiverse」といった様々な独自サービスも展開しています。

Enjin Coin に使用されている「ERC-1155」によるユーザとコミュニティの活性化や、様々なユースケース拡大にもつながることでしょう。

また、dAppsゲーム市場は、「ゲームを通してお金を稼ぐ」といった新しい可能性から大変期待できるものとなっています。

これから発売される韓国サムスンの新型スマホ「Galaxy S10」へのEnjin Wallet搭載の件もありますので、今後の動向に注目です。