Zcash(ジーキャッシュ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

Zcash(ジーキャッシュ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

Zcash(ジーキャッシュ)はアルトコインの一つで、時価総額は20位という上位にいます。(2019年3月6日時点)

時価総額の高さと、高い匿名性を有しているという特徴からMonero(モネロ)やDash(ダッシュ)と並べて比較されることが多いですがZcashはその中でも特に高い匿名性を持っています。

匿名性を有している点は何か買い物をした時のプライバシーの保護の観点では利点になり決済や送金の手段として注目されますが、匿名性が高すぎると違法な手段として利用されかねないという危険性も有しています。

この記事ではZcashの基本的な特徴をまとめます。

Zcashの基本情報

通貨名(単位) Zcash(ZEC)
公開日 2016年10月28日
発行上限 2100万枚
コンセンサスアルゴリズム PoW

Zcashの単位はZECです。

コンセンサスアルゴリズムはBitcoinなどでも使用されているPoW(Proof of Work)を採用しています。

発行上限枚数はBitcoin(ビットコイン)と同じ2100万枚になっており、新規発行数が半減する半減期は4年ごとでBitcoinと同じ特徴を持っています。

これは基本的な特徴はBitcoinのものを継承しながら、Bitcoinの匿名性を持っていない点を課題としその課題解決のための通貨としての立ち位置をZcashは確立していると言えます。

Zcashの購入

Zcashは時価総額も高めな匿名性を有したアルトコインですが、Moneroと同様に以前はコインチェックで購入できましたが匿名性の高さのためリストから除外され、現在は金融庁に認可された国内取引所から購入することができません。(2019年3月時点)

購入する場合は以下のような手順を踏む必要があります。

国内の取引所で基軸通貨となるBTCやETHを購入をしたのち、Binance(バイナンス)などZcashを購入可能な海外取取引所に送金したのちに、基軸通貨からZcashを購入することができます。

Zcashの特徴

Zcashの主な特徴としては次のようなものが挙げられます。

  • 高い匿名性
    Bitcoinのような取引履歴が誰にでも追跡可能なものは透明性は高い一方で、第三者からも閲覧可能で、決済情報が他人から見られてしまうことはプライバシーの観点からも問題になります。Zcashは高い匿名性を持っており、MoneroやDashと異なり取引履歴だけでなく送受金のアドレスと金額までもが第三者から分からないようになっています。一方で、高すぎる匿名性は日本で購入できなくなったことからも分かるように、政府からの規制がかかるという可能性もあります。
  • 特殊なマイニング報酬
    ZcashではEquihash(エクイハッシュ)と呼ばれるアルゴリズムが使われています。
    Bitcoinのような専用のマイニングマシンでマイニングすることが難しく、一部のマイナーたちに利益を独占されることが少ないので、中央集権的な側面を持たないように設計されています。
    他にもスローマイニングという特殊なマイニング報酬制度を採用し、最初期のマイニング報酬を減額し発行枚数を抑制しました。こうすることで最初期のマイナーが大量に保有することもなく、後発マイナーのマイニング効率が上がります。
    また、ファウンダー報酬という2020年まで実施されるマイニング報酬制度もあり、開発者やZcash財団等にマイニング報酬が分配されます。これは一見マイナーにとって不利益に見えますが、Zcashに関わるステークホルダーとも呼べる人たちは一蓮托生でZcashの開発や発展に貢献することになり、価格の上昇に繋がるメリットとなります。

これらの特徴からZcashは非常に高い匿名性を有し、一部のマイナーによる独占を防ぐ非中央集権的な側面を守る通貨と言えます。

Zcashの技術

Zcashは匿名通貨の中でも特に高い匿名性を有した通貨ですが、匿名性は主に次の二つの技術によるもので実現されています。

  • シールドトランザクション
    シールドトランザクションとは、シールドアドレスという残高が非公開の特殊なアドレスを使用したトランザクションのことで、このトランザクションでは取引の内容が暗号化された状態で保存されます。暗号化されることで、匿名性が確保されますが、そのトランザクションが正当なものであるかどうかが第三者からわからず不正な取引を行なっているかどうかわかりませんが、正当性を証明するための技術としてゼロ知識証明が採用されています。
  • ゼロ知識証明
    ゼロ知識証明とは、とある命題が真であることをその内容を明らかにすることなく真であることを証明するための数学の理論です。
    例えば、パスワードの中身を教えることなくパスワードを知っていることを証明したり、20歳以上であることを証明するために詳細な年齢を伝えずに20歳以上であることを証明できるというものです。
    Zcashではzk-SNARKs(ゼットケー・スナーク)と呼ばれるゼロ知識証明の応用型をトランザクションの記録に使用しており、これによってトランザクションの中身を公開することなくトランザクションの正当性を証明しています。

Zcashの将来性とは

ZcashはJPモルガンのQuorum(クォーラム)というプロジェクトに技術採用されたり、Ehereum(イーサリアム)と提携しメトロポリスというハードフォークでzk-SNARKsを活用した技術が実装される等の活用例もあります。

他にも匿名性を有したスマートコントラクトHawkや、取引を高速化するためのBOLT(Blind Off-chain Lightweight Transactions)というライトニングネットワーク技術の開発も進んでおり、高い匿名性を必要とする取引に様々なユースケースで使用される通貨となることが期待できます。