Stellar(ステラ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

Stellar(ステラ)の特徴|基本情報、購入方法、将来性とは

Stellar(ステラ)は時価総額8位(2019年3月2日時点)の上位に位置するアルトコインの一つです。

Stellarは有名なXRP(リップル)という通貨と同じように送金と決済に特化している通貨で、XRPが企業や銀行間で送金と決済を主に考えられており法人向けのものです。一方でStellarは個人間での国際送金と決済に焦点が当てられたものです。

また仕組み自体もXRPのものから派生しているので似通った点があります。

日本の取引所からでは購入できない点などでXRPほどの人気は日本ではありませんが、時価総額の高さを考えると世界的には有名で信頼もされている通貨であることが分かります。

この記事ではStellarの基本的な特徴をまとめます。

Stellarの基本情報

通貨名(単位) Stellar(XLM)
公開日 2014年7月31日
発行上限 1000億枚(毎年1%ずつ増加)
コンセンサスアルゴリズム SCP(Stellar Consensus Protocol)

Stellarの単位はXLMで読み方はルーメンになります。

注目すべき点としては発行上限が最初は1000億枚でXRPと同じ枚数なのですが、一年ごとに枚数が1%ずつ増加していきます。個人間の送金、決済を目的とした通貨として、流通量を増加させて行くことで価格の変動リスクを抑制していることになります。

コンセンサスアルゴリズムはSCP(Stellar Consensus Protocol)というXRPと同様に独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。XRP Ledger Consensus Protocolを元にしていますが、違いとしてはValidator(バリデータ)と呼ばれる、信頼できるいくつかのノードが取引を検証し80%以上の合意が必要になりますが、80%以下の合意でも承認が行われます。こうすることでチェーン分岐のリスクを抑えたものになります。マイニング報酬はありません。

Stellarの購入

Stellarは時価総額も高めのアルトコインですが、金融庁に認可された国内取引所から購入することができません。(2019年3月時点) 購入する場合は以下のような手順を踏む必要があります。

購入する場合は国内の取引所で基軸通貨となるBTCやETHを購入をし、Binance(バイナンス)などStellarを購入可能な海外取取引所に送金したのちに、基軸通貨からStellarを購入することができます。

Stellarの特徴

Stellarの特徴としては次のようなものが挙げられます。

  • 個人間の国際送金と決済
    StellarはXRPとは異なり、個人間の国際送金と決済といった少額なマイクロペイメントを念頭に置かれたものです。
  • ブリッジ通貨としての役割
    Stellarから他の通貨への交換を超低額な手数料で実現するブリッジ通貨としての役割があるため、例えば日本の円からStellarに交換し海外へ送金し、海外に住んでいる人のその国の法廷通貨へStellarから交換するといった使い方が可能です。
  • 非営利団体Stellar Development Foundation
    Stellarの開発は非営利団体であるStellar Development Foundationが行なっています。運営費として超低価格の手数料は徴収しますが、基本的に無料でサービスの提供を行っております。Stellar Development Foundationが保有するStellarの保有量も5%と少額なので、これらの点でXRPと異なることが分かります。
  • 大手企業との提携
    送金業社のTEMPOや通信業者パークウェイ、金融コンサルティングファームのデロイトトーマツはStellar Networkを利用し、低コストかつ高速で透明性の高い送金を可能にしました。
    IBMは国際送金サービス「IBM’s Universal Blockchain Payment Solution」としてStellar Networkを使用するなどStellarは様々な企業と提携し実際に使用されていることが分かります。

これらの特徴からも、Stellarはブリッジ通貨としての機能を持って個人間の国際送金と決済を可能にするために開発を進めてすでに多くの企業とも提携し実績も積んでいることが分かります。また非営利団体Stellar Development Foundation自体のStellar保有量も少ないので、その点では非営利でかつ非中央集権的なシステムになっていることが言えます。

Stellarの将来性とは

Stellarは個人間での送金、決済手段として、実際に提携する企業も増えていることが分かります。時価総額を考えても信頼できる通貨としてその知名度を挙げているので、今後もStellarと提携する団体が増えて実際のマイクロペイメントの手段として日常に溶け込んで来ることが期待できます。

今後も送金、決済手段の利便性を向上させてくれるものとしてStellarの動向には注目です。